40代での退職は、キャリアの転機となる一大決断です。
しかしながら管理職や長年勤めた企業では、会社側からの引き留めや責任感から退職を躊躇することも多いでしょう。
本記事では、辞めにくい状況を作り出している理由と退職へスムーズにこぎつける方法を詳しく解説します。
辞めにくい状況を作り出している理由
管理職としての責任感
【責任感の重さ】
管理職はチームやプロジェクトの成功に責任を持っています。そのため自分が退職することでチームが混乱したり、上司や部下に迷惑をかけるのではないかと心配することがあります。
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40代という年齢は管理職やプロジェクトのリーダーを務めていたり、部下の育成に取り組んでいる方が多いと思います。
そのような状況だと「退職」という言葉を発すると上司からこのようなネガティブなことを言われる可能性もあります。
君が辞めたら今の仕事は誰がやるんだ?A太君の育成はどうするんだ?
会社や仲間を裏切って出ていくのか⁉
このような性格の上司がいる場合、高圧的なことを言われてしまう恐れがあり、
言うに言い出せない状況が目の前にあるかもしれません。
長年の貢献と会社からの期待
長年勤めてきたことで会社からの信頼も厚く、退職を申し出ても強い引き留めに遭うことが想定されます。
貢献度が高い方は特に、会社にとって貴重な戦力であり資産である人材を簡単に手放したくないという理由から引き留めに遭い辞めにくい状況を作り出してしまいます。
給料が不満なの?上げるから辞めるなんて言わず考え直してよ。
給料もそうですが、残業が多く家族との時間をもっと取りたくて・・・
じゃあ、業務量もなんとかするから頼むよ。
このようなやり取りが繰り広げられて結局押し切られたという方も多いかと思います。
ただし、改善が出来るなら今までなぜ改善出来なかったのか考えてください。
給料もそんなに簡単に上がるわけでもありません。
退職する意思を持って上司に相談している時点で折れない心を持つことが大事だと思います。
残業が多く家族と過ごす時間が少ない状況が続き家庭が崩壊しても会社は助けてくれません。
仕事を優先して過重労働になり体調を壊しては元も子もありません。
退職して転職して自分自身の生活が豊かになる見込みを持てるのであれば、
必ず意思を貫き通してください。
経済的な不安
40代になると家族の生活費、子供の教育費、住宅のローンなど最もお金が掛かる年代であり経済的な責任が増す年代です。
そのため退職後の収入に不安を感じてしまい辞める決断が難しくなることがあります。
家庭の経済的な部分の協力は家族にしかできません。退職して転職するにしても、仮に起業するとしても必ず配偶者など家族に相談することは必須となります。
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退職手続きの煩雑さ
【手続きの複雑さ】
退職には多くの手続きが伴います。
特に管理職やプロジェクトリーダーなどの場合は、業務の引継ぎやプロジェクト管理など、やるべき項目が多いです。
退職までのプロセスを考えた時、心理的な負担と感じ退職を躊躇する要因となり、辞めにくい状況を作り出しています。
退職へこぎつける方法
退職理由を明確にする
【自己分析の重要性】
まず自分が本当に退職を望む理由を明確にしましょう。
職場環境、キャリアの方向性、家庭環境、健康問題など、自分の本当の気持ちを整理することが重要です。
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退職のタイミングを見極める
退職のタイミングは計画的に見定めましょう。
進行中のプロジェクトがあったり、繁忙期は避けて出来るだけ周囲に迷惑を掛けないタイミングを選ぶことが重要です。
円満退職のための準備
【引継ぎの準備】
スムーズな退職のためには、引継ぎの準備をしっかり行いましょう。
引継ぎ書類の作成や後任者への指導を計画的に実施することで、
会社への配慮を示し社内で納得を得て退職しやすくなります。
退職意思を明確に伝える
上司や人事に対して退職意思を伝える際には、明確にかつ誠実な態度で伝えましょう。
自分自身のキャリア目標、家庭事情、体調面等、具体的な理由を説明することで理解を得やすくなります。
退職代行サービスを利用する
どうしても辞めにくい場合(パワハラ、強引な引き留め等)、退職代行サービスを利用することも一つの方法です。
プロのサポートを受けることで、煩雑な手続きをスムーズに進めることが出来ます。
具体的な退職手順
上司への報告
実際に退職を3回経験していますが、ここが最も神経を使います。
変に緊張しますし、ほぼ確実に引き留められてわたしは初回の話し合いでは、
毎回「一度考え直します」というクロージングになってしまっていました。
ただし、何度も話し合いの時間を持つのは時間の無駄だと思いますので、
確固たる退職理由をまとめて自分の意思を貫き通すことも重要です。
退職届の提出
退職の意思を口頭で伝えた後、正式に退職届を提出します。
退職届は書面で提出することが一般的です。
引継業務の実施
退職日までに業務の引継ぎを行います。
引継ぎ内容をまとめた資料の作成、得意先への後任との挨拶回り等退職後に不備が出ないように後任者にしっかりと引き継ぎましょう。
退職日と今後の挨拶
退職日が近づいたら、関係者に対して退職の挨拶を行います。
メールや直接の挨拶を通じて、感謝の気持ちを伝えましょう。
退職後のキャリアプランを考える
新しい職場を探す
退職後に新しい職場を探す際は、自分のスキルや経験を活かせる職場を選択しましょう。
転職エージェントや求人サイトを活用して、自分にあった仕事を見つけることが出来ます。
ただし、40代の転職は時間を要する可能性もあり、
可能な限り退職前に転職先を決めておくことがベストだと思います。
フリーランスとして働く
フリーランスとして働くことで、自分のペースで仕事を進めることが出来ます。
フリーランスの仕事を探すためのサイトやネットワークを活用しましょう。
わたしは40代になった現在、会社員から自営業となって働いています。しっかり準備した上で軸になる事業と資格取得して始めた事業の2本柱で仕事をしており会社員時代より収入は増えて休みも取れているため、家族との時間もきっちり確保できるようになりました。
不安はありますが、明確なビジョンと行動力があれば、誰でも実現は可能だと思います。
スキルアップと自己投資
退職後のキャリアを考える際には、資格取得、スキルアップや自己投資も重要です。
新しいスキルを学ぶことでより多くの職業選択肢が広がります。
まとめ
40代で仕事を辞めたいと感じる理由はさまざまですが、計画的に準備を進めることでスムーズな退職が可能です。
自己分析を通じて退職理由を明確にし、退職のタイミングを見極め、円満退職のための準備を整えましょう。必要であれば退職代行サービスを活用することも検討してください。
会社から引き留めにあったり、辞めにくい状況で悩んでいる方にとって、本記事が少しでも役に立つことを願っています。
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