仕事がつらいと感じる瞬間は誰にでも共通して訪れます。
特に「パワハラ」、「長時間労働」、「休日の少なさ」、「ワークライフバランスの崩壊」などは多くの人が直面する問題です。
その時に「辞めるのは甘えだ」と自分を責める必要はありません。
本当に自分の心と体を守るためには、勇気を持って会社から逃げることも大切です。
本記事では、「仕事がつらい」、「働いていてつらい」と思う理由を、
全ての年代共通の理由と20代、30代、40代と年代別に感じる要素をまとめて紹介しております。
またその際に取るべき行動について詳しく解説します。
共通してつらいと感じる要素
パワーハラスメント(パワハラ)
パワハラは、上司や同僚からの不適切な言動や行動により、心理的・身体的な苦痛を受けることを指します。
これにより仕事に対する意欲が低下し、精神面の悪化により身体の健康に悪影響を及ぼします。
取るべき行動
- 記録を残す:パワハラの証拠を詳細に記録(やり取りの音声データなど)し、必要に応じて第三者に相談できるようにしましょう。
- 相談窓口を利用する:会社に設置されている相談窓口や外部の労働相談機関に相談し、適切な対応を求めましょう。
- 法的手段:状況が改善されない場合、弁護士に相談して法的手段を検討することも重要です。(ここまで行くと本当の最終手段ですが…)
人間関係・職場環境の問題
人間関係や職場環境は、仕事の満足度やストレスレベルに大きな影響を与えます。
上司や同僚とのトラブル、コミュニケーションの不足、チームワークの不和などが原因で仕事がつらくなることがあります。
取るべき行動
- コミュニケーションの改善:積極的にコミュニケーションを取り、誤解や対立を避ける努力をしましょう。
- 信頼関係の構築:同僚や上司の信頼関係を築くために、誠実な対応を心がけましょう。
- メンタルヘルスケア:人間関係のストレスが大きい場合、カウンセリングやメンタルヘルスケアの専門家に相談することも有効です。
残業の多さ
長時間労働は、肉体的・精神的な疲労を引き起こし仕事及び生活の質を著しく低下させます。
特に過労死(過労自殺)に至るケースもあり、パワハラ同様に深刻な社会問題にもなっています。
最近では、働き方改革の流れにより残業時間の削減に取り組む企業が増えていますが、改善されていない企業も多く存在しているのも事実です。
【画像提供】著作者:freepik
取るべき行動
- タイムマネジメント:効果的なタイムマネジメントを学び、業務の効率化を図りましょう。
- 残業の見直し:上司や人事部と相談し、残業時間の見直しや適性な業務分担を求めましょう。
- 健康管理:十分な休息と健康管理を心がけ、無理をしないようにしましょう。
休日の少なさ
休日が少ないとリフレッシュする時間が取れず、疲労が蓄積しやすくなります。
これは仕事の効率やモチベーションの低下につながる要素となります。
取るべき行動
- 有給休暇の取得:有給休暇を積極的に取得し、リフレッシュする時間を確保しましょう。
- リラクゼーション:短時間でも効果的なリラクゼーション方法を取り入れ心身のリフレッシュを図りましょう。
ワークライフバランスの崩壊
ワークライフバランスが崩れると、仕事だけでなく家庭や個人の時間も圧迫され、全体的な生活の質の低下が懸念されます。
取るべき行動
- 働き方の見直し:テレワークやフレックスタイム制度など柔軟な働き方を検討しましょう。
- 優先順位の設定:仕事とプライベートの優先順位を明確にし、バランスを取るための計画を立てましょう。
- 外部の支援:家庭内でのサポートや外部のサービスを活用し、負担うぃ軽減することも大切です。
本当に逃げるべき状況
ここまでの問題に対して対策を講じても改善されない場合、
あるいは問題が深刻で自分の心身に大きな影響を及ぼしている場合は、
会社から逃げることを考えるべきです。
以下のような状況下では、退職が選択肢の一つになってきます。
健康に重大な影響が出ている:精神的・身体的な健康に深刻な影響が出ている場合。
職場の改善が見込めない:上司や会社に相談しても改善が見込めない場合。
自己実現が困難:自分のキャリアや人生において、現状の職場での成長が見込めない場合。
逃げるべき状況下での【退職代行】という選択肢
パワハラを受けている場合、退職という行動をおこすこと自体が大きなストレスとなる可能性があります。その理由は「退職」という言葉を出すだけで恫喝されたり非難されたりするからです。
またパワハラをしている上司は、パワハラが理由で退職されると自身の立場が危くなる為、退職させないよう行動してきます。
その状況を打破するのが、昨今メディアにも取り上げられている「退職代行」です。改善が見込めない会社に対してまともに取り合って退職する必要は無いですし、余計なストレスを増やしていては転職活動もまともに出来ないと思います。便利なサービスは利用して損はないと思います。
ここまでは、すべての年代で共通して「つらい」、「逃げたい」という思考に陥ってしまう理由になります。
ここからは20代、30代、40代の年代別で独自に生じる仕事に行き詰まったり、つらくなる理由をまとめてご紹介します。
20代:新しい環境への適応とプレッシャー
- 新卒としての期待と不安:学生から社会人への変化に対応しきれず思い悩む。
- 未経験からの学びと失敗:全てが初めての業務経験となる中で、ミスや失敗をしてしまった時。
- 同僚や上司との人間関係:コミュニケーションがうまく取れず、良好な関係性が構築できない。
取るべき行動
1.自分を労わる:休息をしっかり取り、自分を甘やかす時間も必要です。無理せず、焦らずに心身を大切にしながら仕事に取り組みましょう。
2.スキルアップ:ミスや失敗は誰しも通る道です。ミスをしたからといって「この世の終わりだ」と下を向かずに、自分の糧として自分のスキルとして取り込むんだという心持で仕事を進めるようにしてみてください。
3.相談する:同僚や先輩上司、友人に相談してみましょう。彼らも同じ経験をしているかもしれませんので、解決の糸口になるアドバイスをもらえるかもしれません。
昨今では入社後すぐの退職もニュースになるくらいですが、パワハラ等共通のつらい理由とは違い、業務を進めている中で感じる悩みや不安が多いです。
また就活中に自己分析と企業・業界研究が100%完璧にできている人は正直少ないと思います。
入社後に業務内容等のミスマッチを感じる可能性は大いにあります。続ける選択肢も、辞める選択肢も、わたしは昨今の転職市場を見ていてどちらも有りだと思います。(賛否両論あると思いますが…)
どちらを選択するにしても、いかに自分の軸を持って貫き通せるかだと思います。(すいません、ここは精神論みたいになってしまいました)
30代:キャリアの停滞感とライフイベント
- キャリアの壁:思い描いたように昇進やキャリアアップが出来ず焦りが生じる。
- 給与面への不満:仕事への貢献度や実績が付いてきた時に給与をもっと上げたいと感じる。
- 結婚や育児などのライフイベント:仕事と家庭の両立がうまくいっていない。
取るべき行動
1.キャリア相談:キャリアカウンセラーや信頼できる上司に相談し、自分のキャリアプランを見直す機会を設けましょう。
2.自己投資:資格取得や新しいスキルや知識を身につけるための自己投資を行い、キャリアチェンジも視野に入れましょう。
3.バランスの取れた生活:家庭と仕事のバランスを取るために、柔軟な働き方を検討することも重要になります。
30代が一番仕事や家庭環境など変化が多い年代です。
仕事への知見や業界を広く見渡せる視野も付いている為、キャリアアップを目指し転職を意識される方が多いと思います。
自身の現状に満足出来ていない状況の方は、転職活動にチャレンジするのは決して悪いことではないと思います。
家庭をお持ちの方は、状況に応じてになると思いますが、業務過多で家族との時間が取れないのが苦痛に感じる方も転職を検討する時期だと考えます。
40代:停滞感と役職のプレッシャー
- キャリアの停滞感:会社での立場がある程度はっきりしてくる年代となり、それ以上を望めないのではないかという不安感。
- 管理職としての重責:管理職として責任を負う立場となり、プレッシャーに押しつぶされそうになる。
- 部下や後輩の育成:世代の違う部下とのジェネレーションギャップの違いによる教育の難しさ。
取るべき行動
1.自己分析:自分自身の置かれている状況を分析し、自身がどのようなキャリアを歩みたいかを考えて、留まるか、転職してキャリアアップに挑戦するかを検討する。
2.適度な息抜き:ストレスをためないように、趣味やリラクゼーションの時間をきっちり設けるようにしましょう。
3.リーダーシップ研修:管理職として時代とともに移り変わる世代別の部下の特徴について学び、適切に育成しリーダーシップを取れるように研修を受けることが有効です。
40代になると転職が厳しい、難しいと言われる年代と言われています。
しかしながら、実績や経験、スキルを豊富に持つ年代でもあり、その需要は現在の転職市場でも求められる部分であります。
現状でキャリアの停滞感を感じている方は、ステップアップに挑戦するべきだと思います。
ただし転職先を決めずに退職するのは大きなリスクを伴う為、在職しながら転職活動することをお勧めします。
最後に
「辞めるは甘え」という考え方は、自分自身を追い詰めることにつながります。
本当につらいと感じたときは、勇気を持って会社から逃げることも必要です。
自分自身の心と体を守るために、無理をせず、自分にとって最善の道を見つけましょう。
どんな決断をするにせよ、自分を大切にすることがもっとも重要です。
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